市立船橋を率いる波多秀吾監督(写真=多田哲平)
市立船橋は令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選の準決勝で習志野を2-0で下し、ファイナル進出。昨年大会の準々決勝で0-1と敗れた相手にリベンジを果たし、3大会ぶりの全国出場に王手をかけた。
前半の40分を0-0で終えて迎えた47分、FW郡司璃来(2年)のゴールで先制すると、73分にはMF北川礁(3年)の放ったFKに合わせたFW渡邉慎和ムセマ(3年)のヘディング弾で加点。
守っては、長短を巧みに織り交ぜながら攻め入ってくる習志野の攻撃を、GKの田中公大(3年)をはじめ、DF懸樋開(2年)とDF藤田大登(3年)のCBコンビ、またDF佐藤凛音(2年)とDF16内川遼(2年)の両SBの守備陣を中心にはね返し続け、見事に2-0の完封勝利を収めた。
チームを率いる波多秀吾監督は、以下のように試合を振り返る。
「毎試合そうですけど、習志野さんもすごく力のあるチームで、良い選手が多いので、プレスにいっても剥がされるような場面もあって、少し苦戦しました。ただ流れが悪くなっても、選手たちが自立して、自分たちで流れを変えていけるような、落ち着いた試合運びができている。そこは試合を追うごとに成長しているんじゃないかなと思います」
サイド攻撃から攻め立てながら前半をノーゴールで終えても、選手たちに焦りが見られなかった点にも、そうした成長がうかがえる。
「前半は攻撃がクロスばかりで単調になってしまっていて、そこが嫌な感じだなと思ったんですけど、選手たちは意外とそんなことはなくて、ハーフタイムにロッカールームに帰ってきても、すごく落ち着いていた。そこは頼もしかったですね」と指揮官は選手を称える。
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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選