習志野は準決勝敗退も、2大会連続の4強入り(写真=多田哲平)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選で習志野は昨年に続き4強入り。しかし準決勝で市立船橋に0-2で惜しくも敗れ、決勝進出と2018年以来の全国出場は叶わなかった。
市立船橋戦では、前半の40分を無失点で抑えながらも、47分に先制点を献上すると、73分に追加点を許した。試合巧者の市立船橋に長い時間ボールを握られる苦しい展開だった。
金子大助監督は以下のように振り返る。
「結構押し込まれる時間があって、前半はなんとか耐えられたんですけど、後半の立ち上がりに、一番警戒していた10番の郡司(璃来)選手にやられてしまった。凄い選手で、あそこに走ってくると分かっていたんですけど、それでもやられてしまいましたね。
それに市船さんは守備が固い。アタッキングサードまで入れたけど、そこから先がなかなか。ここを攻めようというところはあったんですけど、そこから入れてもなかなかゴール前が固くて。今までの試合はそこに入ったら、センタリングで決められていた部分があったんですが、最後の最後で弾かれてしまいましたね。やっぱり強いですし、甘くはなかったですね」
足りなかったのは最終局面の精度であり、メンタル面であり……様々な面でクオリティアップは必要だ。指揮官は言う。
「技術的なところはもちろん、精神的な部分でも、勝負どころでの強さや、プレッシャーのなかでの駆け引き、相手との駆け引き、オフのところも含めて、そういうところでまだまだのところがある。やっぱり市船さんのほうがそういったところで1枚も2枚も上手だったなと感じます。そういったところも含めて経験として子どもたちに伝えて、また成長できたらと思っています」
それでも一度ボールを奪えば、鋭い攻撃を繰り出し、高確率で市立船橋のゴールに迫った。ボランチMF中屋天吾(3年)のパス捌きとミドルシュート、サイドハーフMF田代暖眞(3年)とMF木村颯真(3年)の鋭いドリブルなどは強力で、その推進力と長短を織り交ぜた多彩な形には迫力を感じさせた。前半に訪れたチャンスをモノにして、先制点を奪っていれば、また結果は変わっていたかもしれない。そう思わせる戦いぶりだった。
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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
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