東京予選を制してインターハイ出場に花を添えた帝京イレブン

　東京予選を制してのインターハイ出場。「強いところと対戦して苦しい思いをして、選手権に向けて。新チームになってから5月までの中間発表としては、プリンスリーグ戦でも3勝2敗（6月24日現在）と勝ち越せているのはいいんだけれど、失点の部分、失点の仕方などは気になるところ。そこを修正していかないと、冬の一発勝負のトーナメントでまた苦しむことになってしまう」と口にする。

　インターハイで試したいことについて「連動しながらの崩し、（準決勝での）1点目のように連動しながら差し込んで、相手の背後を取れるようにやっていかないとダメだと思うし」と話すと、選手たちの意識の変化に言及。「今の選手たちは中途半端に“全国大会に出たからいいでしょ”ということはなくなっている。“俺たちは全国大会で優勝するんだ”と。そういう意識を自分たちで植え付けて、この大会に臨んで来ている。そこに対しては評価できるかなと。学校にある（選手権6度優勝、インターハイ3度の優勝の）9つのトロフィーが選手たちにどう映っているのか。自分たちもそこに加わりたいと思うかどうか。今までは“お飾り”にしか過ぎないものだったと思うけれども、それが今は近くにある。それを“獲りに行かないといけないんだ”ということはわかっているし、去年の米子北戦での忘れ物を獲りに行くという気持ちはあると思う」と語った。

　あの悔しい思いから1年。逞しく成長した帝京は、昨年のインターハイでの“忘れ物”を全力で獲りに行く。