流通経済大柏のFW大堀柊人(写真=多田哲平)
流通経済大柏を8試合ぶりの勝利に導いたのは、FW大堀柊人(3年)だった。
高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2022 EASTの第10節・前橋育英戦。0-0で迎えた48分、ボールを奪った流通経済大柏は、DF大川佳風(3年)のパスを起点に素早く敵陣に進入すると、中央を細かい連係で打開。最後はMF小西脩斗(3年)からのパスに反応してディフェンスラインの背後に抜け出した大堀がゴール右に流し込んだ。
最後まで前橋育英の攻撃をはね返し続け、結果的に大堀のゴールが値千金の決勝弾に。2節・横浜F・マリノス戦ぶりの勝点3をもたらした。
「必ずチャンスはどこかで来る。そう信じて走っていました。今週は(齋藤)礼音コーチやエノさん(榎本雅大監督)にも『追っていればチャンスは来る』と言われていたので、それを狙っていました。
フリーでGKと1対1になった時には一瞬、緊張したんですけど、それまでの味方のプレスとかの苦労を考えたら、ここは絶対に決めなきゃいけないなと。コースは決めていたので、そこに蹴るだけでした」
そう振り返る大堀の一撃は、流通経済大柏にとって会心だった。前節までの8試合(1試合未消化)で1勝2分5敗と波に乗れず、2連覇を目指した総体予選では準決勝で敗れて全国出場を逃した。それだけにこのプレミアでの1勝は大きな意味を持つものだ。
大堀は、ここまでの流れを言葉にする。
「正直こんなはずじゃなかったというか……、3月のJヴィレッジカップであまり負けなかったので(2勝1分1敗)、その勢いでプレミアもいけるなと思っていたんですけど、なかなか上手くいかなくて苦しかったです。
総体予選もチームの雰囲気が良くなくて、あっさり負けてしまった。でも、負けた次の週にこのプレミアが入っていたので、また、いちから見つめ直そうと、チーム内で統一していました」
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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST
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