今季からキャプテンを担う(写真=多田哲平)
左腕に巻かれたキャプテンマークには、小さくない責任感が込められている。
吉田は言う。
「2年生の時の選手権予選で負けてから、もっとチームを変えなきゃなという想いがすごくあって。今年はキャプテンになって、インターハイ予選では負けてしまいましたけど、冬の選手権で全国に行って、この県リーグで優勝してプリンスに昇格させたいという想いがすごくあります」
もっとも吉田自身、チームを統率する仕事については「難しくは考えていない」という。
「個性が強い選手がたくさんいるので、まとめるのは大変なんですけど、そこは柴田(光琉)や植木(笙悟)とか他の選手やいろんな人が支えてくれています。それに一人ひとりがチームを引っ張っていこうという意識をもっているので。だから自分は点を決めてチームを良い方向に導ければいいなと」
根引謙介監督が期待するのも、吉田が持つエネルギーだ。
「チームをまとめるところは、他の選手に任せてくれれば大丈夫だと。キャプテンシーというよりは、とにかくゴールに向かう姿勢でチームを引っ張ってもらう。全力プレーといいますか、そういうエネルギーが彼の大きな持ち味なので」と語る。
エネルギッシュな姿勢で引っ張るキャプテン。吉田は「もっと決めきる部分を突き詰めて、FWとして、もっとチームを勝たせる存在になるためにやっていきたい」と、さらなる活躍を期している。
(文・写真=多田哲平)
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