キャプテンとしてチームを引っ張るDF津久井佳祐(写真=多田哲平)

 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部・第8節の鹿島アントラーズユース戦で、昌平を勝利に導く決勝弾を決めたのは、CBでキャプテンの津久井佳祐(3年)だった。

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 1-1で迎えた50分、右CKからMF荒井悠汰(3年)が入れたボールに合わせてジャンプ一番、強烈なヘディングを炸裂させた。

 「イメージ通りでしたね。相手が前半はマンツーで守っていたところ、後半はゾーンに変えてきた。密集の陣形で入ってもあまり意味がないなと思ったので、自分は離れたところで隠れていて、来たボールに対して突っ込んだ感じです。セットプレーってキッカー次第のところはありますけど、あの時は、狙っていたと言えば狙っていましたね」

 機転の利いた見事なヘディング弾。これがチームを7戦無敗で首位をキープさせる値千金弾であり、津久井にとってのプリンスリーグ初ゴールだった。

 「昌平にきて公式戦初ゴールなんですよ。だからバカ喜んじゃって。相手も相手でしたし。映像を見返すのが恥ずかしいくらいです」

 そう笑顔を見せる津久井だが、貢献したのは得点だけではなく。守備でも相手FWの強引な突破に冷静に対処し続け反撃を許さなかった。

 そしてなによりチームメイトへの声掛けが印象的だった。

 味方が良いプレーをすれば、とにかく声を張り上げて盛り立てる。決勝点を奪ったこと以上に、そうした姿勢に津久井のキャプテンとしての責任感が表われていた。

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