前橋育英を率いる山田耕介監督(写真=多田哲平)
7月24日に開幕する令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)で、前橋育英(群馬)は長崎総科大附(長崎)と初戦で相まみえる。
長崎出身の山田耕介監督にとっては、因縁浅からぬ相手だ。
島原商サッカー部だった山田監督は高校3年時にキャプテンを務め、1977年のインターハイ制覇に貢献。この時、チームを率いていたのが、故・小嶺忠敏監督だった。
その小嶺監督が国見での指導を経て、2008年から赴任したのが長崎総科大附。今季から小嶺監督に代わって長崎総科大附を率いる定方敏和監督も、この名将に国見で薫陶を受けたひとりである。
山田監督は宿命的な一戦に向け、「やはり特別に思っていますよ」と想いを語る。
「対戦カードが決まった時、長崎総科の定方監督からすぐに電話がありましてね。『耕介さん、初戦ですよ』って。小嶺先生がつなげてくれたんじゃないかなと。電話でもそう言っておきました」