トップチームではキム・スンギュに衝撃を受けたという(写真=多田哲平)
オーストラリア生まれのタイガ・オリバー・ハーパーは小4の時に来日すると、それから柏レイソルのアカデミーで育ってきた。そして今年3月18日に、トップチームに2種登録された。着実に階段を上る守護神の言葉からは、飽くなき向上心と強い覚悟がうかがえる。
「勝たせるのは最終的にGKなので。悔しいですけど、前に進むしかないですね」
やはりプロ選手と肌を合わせてトレーニングに励んでいるのが大きいのだろう。『サッカーを仕事にする覚悟』、トップチームでそれを学んだという。
「ワンプレーワンプレーの意識の高さが、プロとユースでは全然違います。1個のミスで仕事がなくなるかもしれない、だからこそトップの選手はひとつのプレーにすべてを懸けている。そこを一番強く感じましたね」
最も衝撃を受けたのは、同じポジションのキム・スンギュ(この夏にサウジアラビアのアルシャバブに移籍)だ。
「やっぱりオーラ、迫力、技術面は全然違うなと。移籍してしまったのは残念ですけど、いまも自分の目標ですし、キム・スンギュ選手を越えるために、練習から積み重ねるしかないなと思います」
プロとなり憧れの韓国代表GKを越えるために――。常に高みを見据える守護神は、さらなる成長を誓った。
(文・写真=多田哲平)