GKタイガオリバーハーパーは前橋育英戦で好セーブを連発した(写真=多田哲平)
約1か月ぶりの高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2022 EASTでの一戦は、悔しさの残るものになってしまった。
柏レイソルU-18のGKハーパータイガオリバー(2年)は7月10日、第12節のアウェー前橋育英戦で先発。6月8日のホームでの前橋育英戦(第1節延期分)ぶりの出場となったのは、2種登録で参加しているトップチームでの練習に励んでいたためだ。
約1か月ぶりの前橋育英戦では、最後尾で大きな存在感を示した。「外に開け!」「中央を固めろ!」というような細かな指示でディフェンスラインを統率するだけでなく、「大丈夫だ、ソイツには絶対負けないぞ」というチームメイトの気持ちを鼓舞する声もあげる。押し込まれていた後半には何度もビッグセーブを見せた。
「トップの練習から帰ってきたからには、チームを救わないといけないと思っていました。気持ちのあるプレーをしたくて、それを表わせるように、そして自分の価値を高められるように90分間プレーしました。コーチングで仲間を励ましたのも全部、試合に勝つためにやったことです」
ところが1-0で迎えた試合最終盤の90+3分に鮮やかなミドルシュートを決められる。劇的な同点ゴールを許し、チームを勝利に導くことはできなかった。
「そこを止めないといけなかったし、チームを救わないといけなかった。悔しいです。ただ勝点1を前育から奪えたのはポジティブに捉えたい。最終的に『ここで勝点1取っておいて良かったな』と言えるように、次の試合につなげていきたいです」