桐生第一を率いる中村裕幸監督(写真=多田哲平)
桐生第一は高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2022第3節延期分で柏レイソルU-18に1-5の敗戦を喫した。
開始3分で先制点を与えると、21分に追加点を献上。後半に入って50分にMF山本櫂(3年)のゴールで1点を返したものの、その後わずか30秒ほどで3点目を許し、59分、71分にさらに失点。終わってみれば1-5と悔しい結果となった。
中村裕幸監督は、以下のように分析する。
「場面場面のちょっとしたポジショニングなどで、やっぱり差がある。カバーに入るところや、前に出るところ。ペナルティエリアに攻め込めそうな回数は割とあったと思うんですけど、そこに向かっていく人数とパワーが、レイソルさんのそれと比べたら歴然の差があった。
もちろん選手たちは一生懸命頑張っています。ただこういうレベルの高い舞台で、強い相手とやった時に、一瞬の隙も許されないことを分かっていながら、何をやってはいけないかが、まだ気づき切れていない」
プレミアリーグ初昇格の今季、12節終了時点で1勝2分8敗(1試合未消化)で12チーム中最下位に沈む。年代最高峰のリーグでも臆せずがっぷり四つで攻め合った結果とはいえ、40失点はリーグワーストだ。
それでも、そうした気の抜けない相手との真剣勝負を繰り返し、確かな進歩も実感している。
「成長速度は例年の比じゃないです。このプレミアリーグでの経験が、彼らの成長速度を高めてくれている。
キャプテンの諏訪(晃大)なんて今日は良かったですけど、3節前の横浜FC戦ではほとんどボールに触ってないんじゃないかくらいの存在感しかありませんでした。それではダメでしょと気づいて、ようやく走るようになりました。
ただ今は、この舞台で必死に食らいつこうと、いろんなものを見落としながら前に出てしまっているような選手もいる状態。その見落としを1個1個拾って、次のステージに進みたいですね」
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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST
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