高校生の指導に魅力を感じている(写真=河野正)
金沢さんは「狭山ヶ丘の練習が週に6日で、ジュニアユースは週に5日、スクールもコーチに任せて当初より少なくなりましたが、私の休みはありません」と笑いながらも、「小中高校と3つのカテゴリーを指導できるのはやりがいがある」とむしろ“皆勤賞”の毎日に感謝する。
スクールで小学生、クラブチームで中学生と向き合ってきたが、高校生を教えるとなると、また違った角度から取り組む必要があるという。そこにも魅力を感じるそうだ。
「高校生になるとより強度も上がり、完成度も高くなってくるので厳しさを要求できますね。中学生も結果は大切だが、高校はより勝負にこだわらないといけない。自分もそうでしたが、高校サッカーでひと区切りつけ、高校選手権で燃え尽きてしまう選手は今も多い。そういう意味では結果にこだわり、結果を出さないといけないという難しさがあるので、勝敗から逆算した指導が重要になってきます。自分はたまたまずっと続けられましたが、高校選手権でやり切った思いは忘れられません」
金沢さんは武南で全国高校選手権に2度出場したが、1994年の第73回大会埼玉予選では決勝で大宮東に逆転負けし、最終学年は出場を逃している。
約150人の部員を抱える狭山ヶ丘はA、B、Cチームのほか1年生チームの4グループに分かれて活動。金沢さんはCチームを担当し、リーグ戦では指揮官として采配を振るう。
【次のページ】 ジュビロ磐田やFC東京の名選手が狭山ヶ丘のコーチに!金沢浄氏が歩む”第2の人生”(3)