とりわけ、今日の試合では高さを生かしたヘディングではなく、得点嗅覚やポジショニングの良さを発揮してゴールを奪っている。高さだけではなく、狡猾な動きからネットを揺らしたのは成長の証だろう。

 だが、現状に満足はしてない。「クロスへの入り方はもう1回見直していて、先に入るのではなく1回溜めて入り直す。得点力を上げるために再度取り組んでいます」と話し、得点力に関しても「(U-18高円宮杯プレミアリーグでは)FWとして決め切れず、動き出しの部分を前期はできていなかった。後期になって少しできるようになって得点が増えてきたんですけど」と自身の課題を口にした。

 昨夏のインターハイは初戦の2ゴールのみでその後は沈黙。同じ轍を踏むわけにはいかない。大津のエースストライカーはさらなる飛躍を目指し、3回戦以降も貪欲に得点を狙い続けるつもりだ。

(文・写真=松尾祐希)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)