前橋育英が2度目の大会制覇を果たした(写真=会田健司)
7月30日、令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の決勝で帝京(東京1)と前橋育英(群馬)が対戦。2大会連続33回目の出場の帝京は、2002年大会以来4度目の優勝を目指す。一方で、5大会連続18回目の出場となる前橋育英は、2009年以来2度目の大会制覇を狙う。
立ち上がりから持ち前のパスワークで相手ゴールに迫ったのが前橋育英だ。5分にDF井上駿也真との連係で右サイドを突破したMF大久保帆人が際どいシュートを放てば、22分には大久保からのパスに抜け出したFW小池直矢がGKをかわしてシュート。これはカバーに入った相手DFにコースを消されていたこともあり枠を外れたが、前橋育英がリズムを掴んでいった。
さらに31分にはDF山内恭輔のCKからFW15山本颯太がヘディングシュートで帝京ゴールを脅かす。
しかし帝京も黙っていない。この山本のシュートをゴールラインギリギリでMF松本琉雅がはじき出すと、その直後にはその松本が左サイドからドリブルを仕掛けて決定機を作り出した。GK雨野颯真に止められたものの、MF山下凜のシュートにつなげていった。
帝京の攻撃の軸を担ったのが10番を背負うキャプテンFW伊藤聡太。35+5分には、その伊藤が自陣から持ち運びカウンターを発動。約60メートルを持ち上がって出したスルーパスに、駆け上がっていた大田知輝が反応してGKと1対1を迎える。しかし、ここでも前橋育英のGK雨野が立ちふさがり、左足でビッグセーブを見せた。
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)