真のディフェンスリーダーになるため、畑野は課題を語った(写真=多田哲平)

 また、改めて見えた課題が冷静さだ。

 「コーチングが自分の長所だと思っているんですけど、たまに言いすぎてしまうのが、ずっと課題で。熱が入ると集中しすぎて周りが見えなくなってしまうんです。中1の頃からずっとそんな感じで。自分の思っていないプレーを味方がしたら、ちょっと強く言ってしまったりとか。自分のせいでネガティブな方向に持っていってしまうことが多くて、もっとポジティブな声がけをしないといけないです。

 だんだん良くはなっているし、決勝前にはコーチにも言われていました。なので冷静にやっていたつもりだったんですけど、終盤に熱い展開になっちゃうと感情的になってしまった。口だけが先に出てしまうところも良くないですよね。ディフェンスリーダーとして引っ張っていくには、どっしりと構えていないと、チームは統率できない。言うからには自分もやらなきゃいけない、行動で示さなきゃいけないんです。改めて、そこは改善しなきゃいけないなと感じました」

 真のディフェンスリーダーへ。チャレンジはまだ続く。

 「僕は2年生で、来年がある。来年は絶対に優勝しなきゃいけない。準決勝の柏レイソルさんの想いもそうだし、先輩たちの想いもそうですし、いろんな人の想いがあって、ここまで来れたわけですから。今回ここまで来れたのを無駄にせず、来年はここで勝ち切るというのを目標にしたい。もちろんまだ今年は、プレミアでも優勝を狙えるポジションにいるので、しっかり先輩たちと優勝を目指してこのまま頑張っていきたいと思います」

 そう畑野は気持ちを新たにした。

(文・写真=多田哲平)

▽第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会