攻守に働きながらキャプテンシーを発揮した(写真=徳原隆元)

 代表チームは当然ながら即席で連係を構築していかなくてはいけない。キャプテンにとっても、短期間でチームをまとめる難しさがある。それでもこの日のU-18日本代表は一丸となり、強敵のU-18ウルグアイ代表を相手に好ゲームを見せた。その中心にいたのが徳永である。

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 前橋育英でもキャプテンを務め、今夏のインターハイでは全国制覇に貢献した徳永に、この代表チームでも重責を託した冨樫剛一監督は「トレーニングで見ていてキャプテンになりうる人物だと思った。サッカーだけではない部分が多分にあるし、僕たちはクラブじゃなくて代表チームなので、そういう振る舞いも含めて、この試合は彼に託しました」と、その理由を話す。

 そして任された徳永自身、代表のキャプテンという重さは理解している。

 「凄い責任や覚悟は持っているし、自分が任されてもいい準備をしようとずっと思っていた。選んでいただいたことにしっかり責任を持って、自分にしかできないリーダーシップの取り方というのを、これからも出して優勝につなげたいです」

 個性の強い年代トップの選手たちが集まる代表チームをまとめ上げる経験は、徳永にとって大きな糧となる。この大会を通じて、またひとつキャプテンとして成長を遂げそうだ。

(文=多田哲平、写真=徳原隆元)

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