佐々木則夫女子委員長(左)と狩野倫久監督(右)(写真=多田哲平)
10月11日から同30日に行われるFIFA U-17女子ワールドカップインド2022に臨むU-17日本女子代表メンバーが9月9日、日本サッカー協会(JFA)から発表された。”リトルなでしこ”と呼ばれるこの世代を率いるのは、狩野倫久監督だ。
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大阪出身の狩野監督は現役時代、枚方FCユース、ブラジルのパルメイラスU-20を経てオザスコFCでプロに。1999年に帰国後はJFL佐川急便大阪SCでプレーした。現役引退後は佐川急便大阪SC(SAGAWA SHIGA FC)のコーチなどを歴任し、2015年からJFAナショナルトレセンコーチ関西女子担当など女子サッカーに携わる。そして2016年にS級コーチライセンスを取得すると、2019年よりU-16日本女子代表監督に就任し、2020年にそのままU-17日本女子代表監督を務める。
躍進が期待される今大会に向けて、狩野監督は意気込みを以下のように語る。
「アグレッシブで攻撃的なプレッシングサッカーをインドで展開し、思い切ったチャレンジをするようなサッカーを見せたい。この年代の選手たちは、コロナ禍の影響で学校が休校になったり、大会や体育祭が中止になった学年。彼女たちが本当に大好きなサッカーをする喜び、大会を迎えられる喜びを精一杯表現できるよう取り組みをしていきたい」
目標は『優勝』だ。リトルなでしこは過去6大会すべてで決勝トーナメントに進出。2014年のコスタリカ大会で優勝、2010年のトリニダード・トバゴ大会と2016年のヨルダン大会では準優勝に輝いた。8月末のU-20女子ワールドカップで”ヤングなでしこ”と呼ばれる先輩たちが準優勝を果たしたのも刺激になっているようだ。
「選手達が『優勝』を掲げ、この2年間やってまいりました。そこに向けて、我々は『山を登るという形ではなく、新しい山を作っていこう』と話をしてきました。『しっかり自分たちで土台から築き上げた山から見える光景を作ろう』と。そのインドのワールドカップに向かうなかで、直前合宿では最後の積み上げをしたいと思っています」