負傷中の津久井佳祐に代わってキャプテンマークを巻く佐藤海空斗(写真=多田哲平)

 昌平(埼玉)は9月10日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部の第11節で帝京(東京)に2-1で勝利を収めた。

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 首位攻防戦でもあったこの一戦で、帝京が退場者を出したことも少なからず影響したかもしれないが、昌平は勝負強さを発揮した。そんなチームのなかで大きな存在感を発揮したのが、MF佐藤海空斗(3年)だった。

 前半は、中盤の門番となりボール奪取に奔走。精鋭揃いの帝京アタッカー陣を悩ませた。またボールを奪えば力強く持ち上がり攻撃に厚みをもたらしてもいた。

 そして1-1で迎えた63分には、MF荒井悠汰(3年)が蹴った右CKをファーサイドで合わせて勝ち越しゴールまでも奪い、勝利の立役者となった。

 それでも試合後、佐藤の表情は浮かない。55分以降、10人になった相手に苦戦を強いられたからだ。

 「入りは相手にタイトにいけていましたけど、後半は全体の距離感が広くなって、チームとしても守備がかからなくなっていました。そこで自分が声をかけるなり発信してやれれば、もっと上手く進んだのかなと。ただ、それは俺だけじゃできないので、みんなで話し合って、次に同じような課題が出ないようにやっていきたい」

 そうしたコメントからは強い責任感をうかがわせる。佐藤はこの日、インターハイ準々決勝(7月28日)で負傷したDF津久井佳祐(3年)の代わりにキャプテンマークを巻いた。

 「津久井がいないのはチームとしては大ダメージです。柱がなくなった感じで。その時にチームが不安にならないように、自分が引っ張っていかないといけないなと思っていました。津久井が出られなくなって1か月半くらい、日を重ねるごとに自分も引っ張れる存在になってきたと思います」

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部
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