昌平戦では攻守に渡って奔走した(写真=多田哲平)
プレーについても少なからず手応えを得られた試合だったという。
「相手を2、3人かわした場面も何回かあって、その時にみんなが上がってきてチャンスを作れた。自分的にもボールを取られる感じはしなくて、守備の時も1枚で走って最後まで相手の(荒井)悠汰とか(篠田)翼に対してプレスバックできることも多かった。そこは良かった点かなと思います」
攻守に渡って貢献した田中は自分のプレースタイルをこう分析する。
「全部の能力がめちゃくちゃ高いわけではないですけど、ある程度できるくらいにはいるのかなと。平均値が高いというか。レベルは違いますけど、日本代表で言ったら田中碧選手みたいに、守備も攻撃もできてキックも上手いみたいな。ボールを受けるのも上手くて捌けるみたいな、ああいう選手は動画を見て参考にしています」
そんな田中が今後に向けて語った課題が得点力だ。
「個人としては前期で3点取れたので、後期は3点以上は取りたい。あと残り7試合を全部勝ちプレミアの参入戦までいって、昇格して後輩たちに良い環境を残してあげたい。そして選手権に向かってやり切りたいと思っています」
田中がゴールまで奪い始めた時、帝京はプレミアリーグプレーオフ圏内の2位以内に再浮上していることだろう。様々な武器をハイレベルに備えるハイブリッドボランチがチームをさらなる高みに導くはずだ。
(文・写真=多田哲平)
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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部
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