昌平の”勝負強さ”が帝京の”粘り”を退ける!天王山制し首位堅持

昌平はMF土谷飛雅(7番)のFK弾で先制に成功(写真=多田哲平)

 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部の第11節が9月10日に行われ、帝京(東京)と昌平(埼玉)が対戦。昌平が2-1で勝利を収めた。

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 10試合消化時点での順位は昌平が勝点21の1位で、帝京が勝点19の2位という天王山。しかも今季公式戦では両者はここまで1勝1敗。4月の第2節では昌平が3-0で制し、令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の準決勝では、帝京が1-0で競り勝っていた。

 今後を占うひとつのターニングポイントとなりそうなこの一戦で、立ち上がりから攻勢に出たのは昌平だった。インターハイ準々決勝で負傷したキャプテンのDF津久井佳祐(3年)を欠き、さらにエースMF10荒井悠汰(3年)も負傷の影響でベンチスタートだったが、それでもテンポの良いパスワークを展開していく。

 要となったのは津久井の代わりに腕章を巻いたボランチMF6佐藤海空斗(3年)だ。出足の素早い寄せでことごとく帝京のチャンスの芽を刈り取る。佐藤のボール奪取を機に攻撃に転じたチームは、左サイドハーフのMF8長準喜(2年)、トップ下のMF11篠田翼(3年)、右サイドハーフのMF14佐々木小太朗(3年)の突破力を活かして帝京ゴールに迫った。

 3分に篠田のドリブルから左SBのDF2武村圭悟(3年)へとつなぎ、FW23平叶大(2年)のシュートチャンスを演出。10分、14分には佐々木のパスから立て続けに決定機を作り、14分には佐藤の縦パスを受けた平がゴール左を狙い、帝京ゴールを脅かした。

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