後半の立ち上がりも惜しいシュートが見られた。中後監督は「2点目、3点目というところで、前節の矢板中央さんとの試合でもビッグチャンスを外してしまったり、そういうところがまだ見られますね。“ここぞ！”というところで決め切れるチームになると、もうちょっとゲームの運び方などに余裕が生まれるかなと思うんですけれど。ただ現状はまだそういうチームではないのでこういう戦い方にはなってしまっていますけれども、苦しい中で1つはね返して自分たちで奪って、結果に結びつけるというのはできてきている。そこは評価しています」とチームの成長を感じ取っている。

ゴールを奪い喜び合う東京ヴェルディユースイレブン

　先日行われたクラブユース選手権では決勝トーナメントに進出。惜しくも8強で敗退したが、川崎フロンターレU-18にも勝利した。「フロンターレさんのようなボールの扱いが上手く、チームとして高い攻撃力を持つ相手に対して、しっかり我慢しながらプレーできたというのはチームのレベルアップにつながっている。セレッソさんも技術的なものは非常に高いですし、上に行けば行くほど技術やフィジカル、メンタル的な要素も含めて素晴らしいものがあるなと感じました。課題と収穫を得た大会だったと思いますが、その大会を機に、勝負どころで勝てるような形にはなってきているので、夏を通じて成長しつつある、結果に結びつきつつあるという感じです」と中後監督は手応えを口にする。

　リーグ戦は厳しい上位争いがしばらく続きそうな様相だが、意気込みを聞くと「本当にこのリーグは、どこが勝ってもおかしくない、力的にも混戦のリーグ。1試合も簡単に勝てる試合は無い。そういう試合が毎試合続くので、いい準備をしていいメンバーで戦いたいです。理想とするのはボールを保持して圧倒するというところ。そのために必要なことをコツコツやっていきたいと思います」と語った。