ゴールを決めたMF諏訪の元に駆け寄る桐生第一イレブン

 決勝点となった自身のゴールについて聞くと「(MF岩崎)隼星が中に入っていって、自分は右でもらおうと思っていたんですけど、右だと詰まるかなと思って左にオーバーラップしました。そしたらいい感じにボールを出してくれたので、後はボールを流し込むだけでした。ただ2本目のシュートは威力に頼ってしまった部分がありました。後から考えると、あの場面はニアに転がせば絶対に入りましたし、そこで1点取れるか取れないかでチームの士気にもかかわってきますし、決めていればチームも楽になった。そこを決め切れるようになって、自分たちのやりたいプレーを最後まで貫き通せるようになりたいです」と決めた喜びより、決め切れなかった悔しさの方が口について出る。

 選手権出場のためには前橋育英という高い壁を越えなければならない。「前橋育英に勝たなければ選手権には行けない。相手はインハイ王者ですし、ウチが勝てば相手からの見方も変わると思います。選手権に出場しても自分たちはできるという自信もあるので、まずは前橋育英戦が大きなヤマ。そこを絶対に勝って、過去最高成績のベスト8を超えたいと思っています」と語った。

 この日の勝利で見えた光。苦しむリーグ戦でも波に乗れるのか。選手権予選では夏の全国王者にリベンジを果たせるか。桐生第一の戦いぶりから目が離せない。

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST
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