チームでは10番を背負う(写真=多田哲平)
「キャプテンをやらせれば、こうなることは分かっていました。攻撃に変化を加えるプレーとかは2年の時のほうが凄かったですよ。今は浦和レッズのキャプテンとして結構抱えているものがあるので、苦しんでいるところ。ここを乗り越えて、プレーの幅がより広がってくれればいいかなと。
それに真面目な性格だから、『彼が10番だよ』『トップに上がるんだよ』と周りから言われたり見られたりして、やらなくちゃいけないと空回りしている部分もあるけど、それもまた良い経験。関根(貴大)もそうだったし、高3でトップ昇格が決まっている選手というのは、僕たちが思っている以上に重たいものを背負っている。ただそれを振り払って、時間が上手く経過して成長してくれれば来年からひとつ良いステップになる材料になってくれればと思います」
そんな池田監督の期待に応えようと、堀内自身もこの”試練”に挑んでいる真っ最中。
「考えることはだいぶ増えました。チームをひとつにまとめるには自分はどうしたらいいか。結果が出ていなかったので、そこをどうしていこうかと。元々僕は他人と積極的にコミュニケーションを取れるタイプではないんですけど、できるだけいろんな人と喋ろうと。サッカーのこともそうですけど、普通の会話もすごく意識します。
また会話を意識するなかで、試合中に上手くいっていない人に声をかけたり、上手くいっている人にも『ナイス、ナイス』と声をかけるようにしています。それによってチームの雰囲気も良くなってくれているのかなと思っているので、なんでもいいので、積極的にチームを鼓舞する声だったり、細かいコーチングだったりをするようにしています」
もちろん根本はチームの勝利のため、今季初めに掲げた「Aチームのプレミア昇格、BチームのS2昇格」のためだが、それがひいては自分の力になるはずだ。
周囲からの期待、主将としての重責、10番としての使命感。これらのプレッシャーをはねのけた時、堀内は堂々とプロの世界に飛び込んでいけるに違いない。
(文・写真=多田哲平)
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部
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