藤島崇之監督(左)にとっても津久井の復帰は嬉しいニュースだ(写真=多田哲平)
負傷離脱していた期間が苦しかったのは間違いないが、自暴自棄にならず前を向くメンタリティが、津久井にはあった。足を動かせないなら、上半身を鍛えようと筋トレに励んだのである。
指揮官は津久井のそんな姿勢を称賛する。
「上半身は確実に分厚くなっていますよね。怪我していた期間でも、どうやって自分自身を成長させられるかを考え、しっかり取り組んできた結果です。プロのステージに行ったら、まだ細いというのが当たり前のように分かっている。そういう自覚をしっかり持てているからこそ、プランを立てながらできる」
そして、離脱中に舞い込んできた鹿島アントラーズからのオファーも、好影響をもたらした。
「目標に対して向かう姿勢が素晴らしい選手。ただやっぱり進路が決まっていない状況でケガをして不安もあったと思う。今はしっかり進路が決まったからこそ、自分自身の追求やプレーのベースアップを図ることにまっすぐ向き合えているのでしょう」と指揮官はさらに称えた。
怪我を乗り越えまた一段と逞しくなった津久井。この大黒柱が帰還した昌平に、もはや隙は見当たらない。
(文・写真=多田哲平)
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▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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