前橋育英のキャプテンMF徳永涼(写真=多田哲平)

 夏の王者という肩書きは圧倒的な自信につながる一方で、重荷にもなる。それでも上州のタイガー軍団をまとめるキャプテンMF徳永涼(3年)はそれを理解したうえで力強く語る。

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 「夏冬制覇というのは自分たちはあまり意識はしていないですけど、インハイの前とは見られ方がどうしても180度違ってくる。ただ、そのプレッシャーを楽しみに感じつつ、自分たちが成長できるように、そして確実に勝てるように意識しています」

 今夏のインターハイで日本一に輝いた前橋育英は10月29日、第101回全国高校サッカー選手権群馬予選の決勝トーナメント準々決勝で常磐を3-0で下して好発進。準決勝進出を決めた。

 優勝候補筆頭とあって、相手からは様々な対策を講じられるのが常。しかも夏に好成績を残しているだけに、警戒の目はなおさら強まる。

 常磐戦では敵陣にビッシリと敷かれたブロックを打ち破る必要があった。しかし崩し切れない時間は少なからずあったものの、終わってみれば3ゴール。37分のMF大久保帆人(3年)の先制点に始まり、74分にFKからDF井上駿也真(3年)が、76分にはFW小池直矢(3年)が続いた。焦らずジリジリと圧力をかけた末の3点だった。

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▽第101回全国高校サッカー選手権群馬予選
第101回全国高校サッカー選手権群馬予選