圧倒的な跳躍力を利してゴール前の門番となった(写真=多田哲平)
大磯はこの高校3年間を「千葉県で一番ヘディングが強い選手になりたい」という想いで努力を続けてきたという。ヘディングをとことん突き詰め、髙田一壽トレーナーが実施するPNFCトレーニングにも励んだ。PNFCトレーニングとはダンスをしながらステップや柔軟性など運動パフォーマンスの向上を図るものである。
「1年生の頃は試合に出られてなかったんですけど、ヘディングには自信がありました。実際にそれを買ってもらってトップに選ばれたと思っています。ただ当時は全員に勝てるほどではなかった。トップに選ばれてからもヘディング練習はかなりやってきたし、髙田トレーナーとPNFCトレーニングをやって跳躍力も伸びてきた。しっかりやってきて良かったなと」
年代屈指のアタッカー陣を寄せ付けなかった流通経済大柏戦は、まさに千葉トップクラスの対人能力を証明した一戦でもあった。そんなハイパフォーマンスを披露した大磯にとって、全国出場という悲願が、より現実味を増している。
「『夢』だったものが『目標』に近づいてきている。それはチームメイトもみんな分かっていると思います。それに日体大柏には関東大会でやられているし、市船にはインハイで大敗しているので、やっぱりその2チームには借りを返さないといけない。勝つために1週間また調整していきたいです」
大磯はさらなる躍進を誓った。
(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権千葉予選
第101回全国高校サッカー選手権千葉予選