履正社MF6森川楓大(写真=会田健司)

 「何も考えられなかったというか、あまりにもケガが大きすぎて実感が湧かなかった」手術後、全治7-8ヶ月という診断をされた当時を振り返る森川。懸命にリハビリに励む間、チームはプレミアリーグを戦い、インターハイでは大阪予選で初優勝を飾り全国大会にも出場。2回戦ではFW福田師王(ボルシアMG内定)やMF大迫塁(C大阪内定)を擁する神村学園を2-0で撃破。

 その様子みていた森川は「自分がおらんでも勝てるんちゃうかな」と、もどかしさとピッチに立てない悔しさを感じていた。

 そして「チームメイトにも支えてもらいましたし、どうしても家で泣いてしまうこともあったので家族には本当に支えてもらいました」と辛い時期も周囲の支えもあって乗り越えた森川は9月24日、遂にプレミアWEST第14節の清水エスパルスユース戦で戦列復帰を果たす。

 復帰戦は前半途中での交代となりチームは引き分けたものの、その後はリーグ3連勝。選手権も含めれば7連勝と森川復帰の効果は絶大だ。森川が戻ってきたことによって、森川不在の時期はボランチで出場する機会も多かったMF小田村が1.5列目にポジションを上げ、その小田村が選手権では3戦4ゴールと大活躍。

 「僕は守備的な選手なので、このチームは攻撃的な選手が揃っていますし『取られたら俺がカバーするから』という気持ちですし、そう思って攻撃陣には思い切りやって欲しい」

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第101回全国高校サッカー選手権大阪予選
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