値千金の決勝ゴールを決めた山口莉生(中央)(写真=多田哲平)

 浜松開成館(静岡)は高円宮杯U-18サッカーリーグ2022プレミアリーグプレーオフ(参入戦)の1回戦で札幌大谷(北海道)を2-1で下し、決定戦へと駒を進めた。

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 値千金の決勝ゴールを決めたのが、FW山口莉生(3年)だった。

 後半開始からピッチに立つと、自慢のスピードを活かして敵DF陣を翻弄。1-1で迎えた84分、右サイドでボールを持ったMF兼子壮太(3年)からのクロスに合わせて強烈なヘディングを叩き込んだ。

 鋭い動き出しでマークを剥がして決めた豪快な一発だった。

 「自分の武器はスピードなので、それを活かして常に相手の背後を狙うようにしていますし、1-1に追いつかれて早く自分の力で苦しい状況を打破したいと感じていました。結果ゴールが生まれて嬉しかったです」と山口は喜びを語る。

 プリンスリーグ東海から続き公式戦4試合連発。静岡学園Ⅱ戦(16節)と常葉橘戦(18節)では決勝点を奪い、富士市立戦(18節)では2得点と、調子を上げている。

 青嶋文明監督からは「裏に抜けるスピードがある。最近のリーグ戦や選手権の予選からああいう形で点が取れるようになってきた。スタートからいっても良い選手です」と評されている。

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▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2022プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2022プレミアリーグプレーオフ(参入戦)