札幌大谷のFW長太陽寛(写真=多田哲平)
「本当に濃い3年間でした。1年の時は走りが多くてきつかった、2年ではヒザの怪我でほとんどサッカーできなかった。3年目でも夏に股関節を痛めて2か月くらい離脱してしまった。もっとサッカーをしたかったなという悔いはあるけど、やり切った気持ちもある。切り替えて大学で頑張ろうと思います」
札幌大谷(北海道)のFW長太陽寛(ながたはるひと/3年)は、高校3年間をそう振り返る。
高円宮杯U-18サッカーリーグ2022プレミアリーグプレーオフ(参入戦)の1回戦の浜松開成館(静岡)戦では1ゴール。チームは1-2で惜しくも敗れてプレミアリーグ昇格を逃したが、清水隆行監督も「めちゃ速いんです」と舌を巻く長太の快足は相手の脅威となっていた。
高校最後の公式戦後、長太は「『終わっちゃったな』という喪失感はあります。ここに懸けてきた想いもあるので、やっぱり悔しいです」と口惜しそうに語る。
怪我で離脱する時期は長い高校生活だったが、スピードとドリブルに磨きをかけてきた。相手のマークを一瞬で振り切ってGKとの1対1を見事に決めた浜松開誠館戦の得点は、まさにその特長が表われた一発だった。
▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2022プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2022プレミアリーグプレーオフ(参入戦)