京都共栄の内藤翔平監督(写真=会田健司)

 来年はいよいよプリンスリーグ関西2部での戦いがスタート。

 「はじめてなのでわからないんですが、僕ら大人のレベルも上げないといけないと思うので、選手だけでなく全員が鍛えられる場なのかなと思います。リーグ戦で18試合あるので、色んな戦い方を出来るようになって、引き出しを増やせたらなと思っています。移動が当たり前の環境に身を置くことで、選手も無茶が利くようになったりもすると思う」

 京都を飛び出し関西で戦うことで、また違う世界が広がる。選手もスタッフもそこで揉まれることでしか得られない経験があるはずだ。

 フットサルやビーチサッカーと、他競技の大会にも参加し挑戦を続ける京都共栄。昨年にはMFガブリエル・エンリケがカターレ富山に入団するなど初のJリーガーも誕生した。

 しかし京都共栄サッカー部の環境は決して恵まれているわけではない。学校の外の土のグラウンドで日々練習をしているのだ。

 それでも「選手やスタッフには『人や環境のせいにしないで自分にベクトルを向けよう!』といつも言っているのですが、土だから負けた言い訳には出来ないと思うので、逆に土だから工夫したりとポジティブにこれからもやっていこうと思っています」と内藤監督。

 環境が良くなくてもポジティブに工夫し、環境を言い訳にせずやり続けてプリンスでの挑戦権を掴んだ。1部昇格や選手権で全国に行くためにこれからも京都共栄は進み続ける。

 (文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2022プリンスリーグ関西2部 プレーオフ(参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2022プリンスリーグ関西2部 プレーオフ(参入戦)