履正社MF小田村優希(写真=会田健司)

 第101回全国高校サッカー選手権の1回戦が12月29日に行われ、浦和駒場スタジアムの第1試合で東邦(愛知)と対戦した履正社(大阪)は4-1で勝利し、31日に行われる2回戦に進出した。

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 「楽しかったですよ!色んな人が応援してくれて、代表でピッチに立っているというのを意識してやりました。ゴールした時は気持ちよかったですし、いつもより気持ちよかったです!」

 いつもの1.5列目ではなく、4-4-2の右SHとして全国の初戦のピッチに立ったMF小田村優希(3年)。

 「相手の裏を突くという履正社の強みを出すためにも、最初は右サイドだったんですが、メンバーを見た時に途中で自分が中に入るだろうなとある程度予測していました」

 初戦ということもあり想定通りに試合が進んでいかないと頭の片隅に入れながらプレーしていたという小田村。「中は自由に動ける」と自身が得意としているポジショニングが生かせるのはインサイドやゴール前だと自認している。

 そしてチャンスを狙っていた小田村にその時がやってくる。FW古田和之介(3年)のPKが止められた直後の35分、左サイドのFKに古田がニアでヘディングで合わせ、こぼれたところに走り込んでゴールに流し込んだ。

 「いつもこぼれ球って言われるのが嫌なんですよ(笑)」とコメントした小田村だが、それこそが小田村の真骨頂。得意のポジショニングでゴールへの嗅覚を研ぎ澄ましているからこそ、こぼれたところにいる事が出来るのだ。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権