四国学院大学香川西の守備を支えたGK三谷虎大朗(写真=多田哲平)

 「僕と弟を育ててくれて、サッカーをここまで続けさせてくれて、最後に全国大会に応援にも来てくれて、親には本当に感謝しています。そして、ここで出会えた仲間、指導者、携わってくれた方々にも有難い気持ちでいっぱいです」

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 第101回全国高校サッカー選手権の2回戦で敗れたあと、ここまで関わった人たちへの感謝を口にしたのは、四国学院大学香川西(香川)のGK三谷虎大朗(3年)だ。

 全国ベスト8という目標は、2回戦でインターハイ王者の前橋育英(群馬)の壁に阻まれたとはいえ、羽黒(山形)との1回戦から続く三谷のパフォーマンスは素晴らしかった。身長166センチと小柄ながら鋭い反応と敏捷性を活かして決定的なセーブを連発。「スピードには自信があったので、ディフェンスラインのカバーは意識して取り組んできた」という日々の積み重ねが表われた。

 またなにより、1-6で敗れた前橋育英戦では点差がつきながらも最後まで声を張り上げてチームを鼓舞し続けていたのが印象的だった。「大きいわけじゃないけど声は誰でも出せるから、そこは人一倍やろうと」、その意識がチームをひとつにまとめ、この大舞台まで辿り着く一因となった。

 前橋育英戦後には応援席の部員に向かって「応援ありがとうな。勝てなくて本当にごめん」と頭を下げた。人とのつながりを大事にする姿勢は、スタンドで気合の入った声援を送り続けた全員を含めたチームの一体感がひと際光った四学香川西の象徴とも言えた。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権