PK戦では2本のストップを見せるなどの大活躍を見せたのが青森山田のGK1鈴木将永(2年)だ。鈴木はPK戦を見据え後半終了間際に投入。見事にその期待に応えた。試合後は「結果が出たことは嬉しいですけれども、まだ大会が終わったわけではないですし、優勝している訳でもないので、もう一度切り替えていい準備をして次の試合に向けてやっていきたいです」とコメントした。
今シーズンは春先から正GKとして青森山田のゴールマウスを守っていた鈴木だったが、9月に右足甲を骨折。11月中旬に復帰はしたものの長期離脱を強いられた。しかし「自分がPK戦用のGKとして出場する可能性があるということは聞いていましたし、自分自身、どうにかして試合に出て自分の名前、価値を上げていこうと思っていた」と話し、常に準備は怠らなかった。
ケガからの復帰後もなかなかコンディション、パフォーマンスが上がらなかったという。そんな中で迎えた大舞台。鈴木は「練習の中でも上手くいかないことが多かった中で、それでも自分自身の可能性を信じてここまでやり続けてきました。今日も結果を出せましたし、自分のやってきたことは間違いではなかったんだと感じました」と話した。
選手権に賭ける思いも強い。大会連覇に向けて聞くと「最後に出て無失点で抑えて、PKを止めて勝つ。ずっとそのイメージをしていました。常に自分はいつ何があってもいいように準備をしている」と思いを明かした鈴木は、勝利を信じ、次戦に向けてまたしっかり準備をする。
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▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権