東山戦では高い技術力をうかがわせた(写真=矢島公彦)
なにより、2年連続での全国大会出場で、しかも2年次に準優勝、3年次に3位という成績は誇っていいものだ。
そんな高校サッカーでの生活について田原は言う。
「小学生の時から選手権をテレビで見てきて、高校サッカーってすごく面白くて、いろんなドラマがあるなって。そういう想いがあるなかで大津高校に進学して、2年の時に初めて選手権に出られて、今年は2年連続で出場できた。自分がテレビで見た時と同じように、子どもたちに少しは素晴らしい夢を与えられたのかなと思います」
特に今年はチームとして『超越』をテーマにやってきた。春にはU-17日本高校選抜に選ばれるなど名を上げ、プレミアリーグの戦いを通して様々な刺激を得てきた。
「小林(俊瑛)が先頭に立って『超越』というテーマを決めて、みんなが俊英についていった。自分としても人間性やハードワークの部分で、これまでの自分を超越できたなと思う」と田原はこの1年を振り返り、成長を語った。
かけがえのない高校サッカーでの経験は、田原にとって大きな糧になるのは間違いない。
「僕がプロになることが、大津高校、指導者、これまで支えてくれた方々への恩返しだと思う。この3年間で良い経験をさせてもらったので、感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいなと思います」
そう今後の飛躍を誓った。
(文=多田哲平、写真=矢島公彦)
▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権