東山は優勝こそ逃したが準優勝を遂げた(写真=矢島公彦)
「今年の3年生は、全国、サッカー部に限らず、十分な高校生活ができなかった。入学式も修学旅行もないなか、高校生活最後の思い出じゃないですけど、全国高校サッカー選手権大会、都道府県大会を実施してくださったことに感謝しています。
そのなかで我々は決勝戦をさせていただいたのですが、負けたことイコールまだまだ自分たちの力が足りなかったということ。ただ選手は1試合1試合を通して本当に成長してくれましたし、しっかり胸を張ってやってくれました」
指揮官はさらに、コロナ禍で満足いく活動ができないなかでも、「サッカーには集中させてあげたい」という想いの下で、部員107人の1人1人とコミュニケーションを取ることやメンタルケアに努めたと明かした。
またそんな苦境だからこそ築けたものがあると、最後に話した。
「コロナ禍でこそ、横の繋がりや絆が強まった代だと思う。それをキャプテンの新谷(陸斗)を中心にやってくれた。そこが強みになった」
チーム一丸で掴み取った全国準優勝だった。
(文=多田哲平、写真=矢島公彦)
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▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権