岡山学芸館のMF木村匡吾は決勝で2ゴール(写真=矢島公彦)
日本一を懸けた頂上決戦で、165センチのダイナモが躍動した。
岡山学芸館(岡山)は第101回全国高校サッカー選手権の決勝で東山(京都)に3-1で勝利し、岡山県勢初の全国制覇を成し遂げた。
大きな存在感を放ったのがMF木村匡吾(3年)だった。
1-1で向けた52分、左サイドからのクロスに合わせてジャンプ一番、決して大きくない体を目一杯に振って豪快なヘディングをゴールに突き刺して値千金の勝ち越しゴール。さらに85分には、右サイドからのロングスローのこぼれ球を右足で押し込んで勝利を近づけるチームの3点目も奪った。
試合後、木村は「実感が沸かない。でも、とにかく嬉しいです」と言葉にならない喜びを口にする。
木村の働きは攻撃面だけにとどまらない。持ち前のスタミナを活かしてピッチを所狭しと動き回り、東山のスピーディなパスワークを食らいついた。最少失点に抑えられたひとつの要因は、MF山田蒼(3年)とともに攻守に奔走した木村の活躍だ。
▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権