井上は変わらないメンタルが優勝につながったと語る(写真=矢島公彦)

 帝京大可児(岐阜)、鹿島学園(茨城)、國學院久我山(東京)、佐野日大(栃木)、神村学園(鹿児島)、東山と強豪を次々に撃破しての優勝だった。

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 特に、準決勝の神村学園にはドイツのボルシアMG加入が決まっているFW福田師王やセレッソ大阪への入団が内定していたMF大迫塁、決勝の東山には大迫と同じくセレッソ大阪行きを決めたMF阪田澪哉と、プロ入りするタレントもいた。

 そんな強敵が相手でも、メンタリティは変わらなかったと、井上はいう。

 「相手に注目選手がいても、自分たちは全力を出すだけだった。とにかく守備をみんなで頑張って、縦に速い自分たちのサッカーをするのはずっと言ってきた。それを初戦から続けてきたから優勝につながったと思います」

 全員がハードワークを怠らず、一丸となって強敵に打ち勝った。そんなチームをまとめた井上は、まさに日本一のキャプテンだった。

(文=多田哲平、写真=矢島公彦)

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