東山を引っ張ったDF新谷陸斗(写真=矢島公彦)
「かけがえのない日々でした。苦しかったけど、今までの人生のなかで一番成長できた3年間だったなと。それはサッカーの部分でもそうですし、人間性の部分も。挨拶や礼儀とか、そういう立ち振る舞いはどのチームよりも学べたと思う」
東山(京都)のキャプテンDF新谷陸斗(3年)はそう高校3年間を振り返る。
高校最後の大会となった第101回全国高校サッカー選手権では、決勝で岡山学芸館(岡山)に1-3で敗れ、初の全国制覇とはならなかったが、それでも堂々とした戦いを見せて準優勝。新谷は全6試合でディフェンスリーダーとしてチームを力強く引っ張った。
準優勝への道のりは、この新谷の選手宣誓から始まった。
『新型コロナが流行し、思う存分サッカーが出来ない日々が長く続き、何度も不安を抱きました。私たちのチームでは個人練習の日々が続き、ボールと向き合っている時に、味方や相手の選手をイメージして練習をしていることに気付き、サッカーは仲間みんなでするものだと改めて感じました。
先日のカタール・ワールドカップで日本代表は惜しくも目標のベスト8にあと一歩届きませんでしたが、グループステージでドイツとスペインに歴史的勝利を収めました。その勝利は私たちに新たな景色を見せてくれ、世界中の多くの人に夢や希望、感動を与えてくれました。次は私たちが勇気や感動を日本中に届けたいです』
▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権