当然納得のいかないパフォーマンスをして気が弱ることもあるが、そんな時には、プロの舞台で存在感を放つ同年代のキャプテン松木玖生の活躍に刺激を受けているようだ。

　「ただただ凄いとしか言えないですよね。自分が落ち込んだ時や良いプレーができない時に玖生の試合を観ると『コイツ頑張ってるな』と思って、俺ももっと練習を頑張らないといけないなという気持ちにさせられます」

　いつかはプロの舞台で松木と同じピッチに――。そう願う名須川は、だからこそさらなる成長を誓う。

　「デンソーカップを通じて思ったのは、自分はまだプロを目指すとは言えないなと。もっと肉体強化や技術面の向上をしないと、プロの世界に入ったとしても通用しないと思う。もっと頑張って、まずは来年のデンソーカップにまた選ばれて、もっと自分を出せるようにしていきたいです」

(文・写真＝多田哲平)

▽第37回デンソーカップチャレンジサッカー
第37回デンソーカップチャレンジサッカー