試合後、チームの指揮を執った明神智和コーチは「自分たちのサッカーをすることと、相手がいること、両方出来るようにトライしようと話してゲームに入りました。緊張感がある中で、立ち上がりは選手も硬く、ピンチもありましたがよく凌いで、最後は良く2点取ってくれました」と試合を振り返り、勝利に安堵した。

 しかし前半が厳しい内容だったこともあり「技術も判断もメンタリティもまだまだ足りない。前半は弱気なプレーをみせてしまってプレッシャーを掛けられてしまった」と前半の出来を振り返り、ハーフタイムには「ボールの出し手と受け手が怖がっていたら絶対にボールを取られてしまうよ!自分のところで取られなくても2個3個先で取られてしまう」と選手たちに言葉を投げかけたと明かした。

 明神コーチの言葉は選手たちに届き、後半は選手たちが自分たちの得意なテクニカルなプレーを見せ始め、見事に勝ち切った。代表活動やケガ人も多い中、後半は途中出場の選手がゴールを決めるなど、"絶対に勝つんだ!"という強い気持ちがチーム全体から感じられた。

 "1年でプレミアに帰る"は大前提。その上で明神コーチは「ここから急成長できる。全員にチャンスがある」とトップ昇格を目指して欲しいと、選手たちの成長に期待した。

 (文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2023 関西1部
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