プレミアリーグ初戦の帝京戦で1ゴール(写真=多田哲平)

 「航太と違って僕は小学6年生の時にJクラブのセレクションに受からなくて……。でもアイツとまた同じピッチに立ちたいと思ったし、そのために環境を変えてスケールアップしたかった。それで選んだのが前橋FCでした。群馬なら両親の地元でもあって祖母の家に住むことができるし、そこからプリンスリーグで戦う高校に進学して航太と戦えると思ったんです」

 川崎U-18は2022年度からプレミアリーグに昇格し、今季のリーグ戦での対戦は叶わないが、それでもいつかまた同じピッチに立つことが中澤の目標だ。

 「今もたまに連絡を取るんですけど、航太も『やりたいね』と言ってくれます。でもアイツは代表に呼ばれたりずっと先にいっているので、自分がもっと成長して追いつかないと。きょう(帝京戦)のゴールは、スタートラインにやっと立てた証かなって。でもこれで喜んでいたらアイツには追いつけない。もっと点を取って、自分の活躍がアイツの耳に入ればいいなと思っています」

 ライバルに追いつくために、中澤はゴールでその存在を示していく覚悟だ。

(文・写真=多田哲平)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 関東1部
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