FC東京U-18との第1節でもゴールを挙げた(写真=多田哲平)
「裏への抜け出しが昔から得意だったんですけど、中学時代は加速だけでどうにかしていた。ただ高校の上級生となると、相手も強くなってくるし、体を当てられるとフィジカルで押されてボールを取られることが多かった。でも、そういうことは減りましたね」
そうした努力の甲斐あって冬にはスタメンを奪還し、今年1月にはU-17高校選抜候補にも名を連ねるまでに復活を遂げた。
しかも一度挫折を味わったぶん、スタメンへの執着心は増している。「今年もメンバー争いはある。でもやっぱり自分が出て勝つことが一番楽しいので、スタメンを張り続けたいです」。
怪我を乗り越えた小田に対して藤島崇之監督も期待を寄せている。
「3年になって気持ちがやっぱり変わってきている。力強さもあって相手の嫌なFWになろうと。あとは2発、3発と複数得点を取ってくれたらいいんですけどね」
また新チームが始動する頃に藤島監督と話をしたことも小田の自覚をさらに強める要因となった。
『試合でもっと自分を出さないと。もっと存在感を出さないといけない』
そして迎えた今季の高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2023 EASTでは第1節のFC東京U-18戦、第2節の柏レイソルU-18戦でここまで2試合連続得点。チームはいずれも1-1で引き分けたため「守り切るのも大事だけど、自分がもっと複数得点をしないと」と反省を述べるが、一方で「得点の感覚は悪くない」と手応えも口にする。
▽高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2023 EAST
高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2023 EAST