浦和東イレブン。背後には巨大な横断幕が(写真=古部亮)
武南との準決勝が行われた浦和駒場スタジアムには全校生徒の約950人が駆け付け、選手たちを熱くサポート。「さあ行こう!浦和東!」と激しく降る雨をモノともせず会場中に大きな声援を響かせていた。
全校応援のために、準決勝進出が決まった翌々日の月曜日に校内ではフルスピードで準備が進んだ。教師陣一丸となって日程を調整し、交通手段を手配した。チャーターしたバスは13台にものぼる。それでも、その日の夕方には全校応援が決定したというから、いかに迅速な動きだったかが分かる。
平尾監督は学校全体を上げてのサポートに感謝を示しつつ語る。
「土曜日の準々決勝に勝って、翌週の水曜日に全校応援できる県立校って多分ないと思う。そういう学校がひとつになる経験が、サッカー部の子たちだけじゃなくて学校全体でできたのは素晴らしいこと。
生徒が1個1個成長できるように、いろんな経験をさせてあげたい。我々は学校の先生ですから。サッカー部もそうですけど、それ以外の子たちも成長できたのかなと思います」
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