【マッチレポート】堺工科 - 羽衣学園

 監督に就任して4年目を迎える清野監督。今年の3年生は清野監督が初めて声を掛けて集めた選手たちで、いわゆる一期生だ。「まだまだ強豪のチームとは差があるので、チェレンジャーの気持ちを忘れないように、一歩ずつ階段を登って行こう」と強豪校に追いつくため、地に足をつけて成長を続けてきた。

 一期生が最終学年を迎えた今大会ではベスト8を目指す羽衣学園。しかし、激戦区の大阪でベスト8に入るにはプリンス・プレミア勢の高い壁があり、その前には府リーグ1部や2部の強豪チームも立ち塞がる。

 しかし簡単な目標でないことは清野監督も百も承知。所属する府リーグ3部の内容や強度では目標には辿り着けないと、自身の人脈をフルに活用し、これまでに静岡学園流通経済大柏桐生第一など、全国レベルの強豪と練習試合を組んでは選手たちに経験と意識を植え込んできた。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選