日大鶴ヶ丘戦では2ゴールの活躍も(写真=多田哲平)
「怪我の時期も吉田(拓也)監督がずっとトップチームに関わらせてくれて。例えば駒澤ならタフに戦ってくるし、成立ならつないでくる。東京にはいろんなタイプの強豪がいて、そういうチームとの試合をしっかり上から見ていたので、それでなんでもできるようになったのかなと」
そうやってサッカー観を培った山口にとって、今年度は挽回の年であり、修得中から合わせて6年間の集大成。すべてをサッカーに注ぎ込んでいる。
「高1、高2の時は関東大会、インターハイ、選手権と6回チャンスがあったけど、1回も出られなかった。だからこそ今年に懸ける気持ちは強い。人間性の部分がこの6年で一番成長している部分。ピッチ外でもサッカーの会話を増やしたり、後輩に声をかけてあげてプレーしやすい環境を作ってあげたり、時にはしっかり厳しく伝えた。すべて勝つために高校生活を送っています」
そんな覚悟の1年の初めで、まずは掴んだ関東大会出場という結果。ついに東京を飛び出す万能型CBに注目だ。
「しっかりチーム勝たせながらもスカウトにしっかり見てもらえる年にしたい。そして関わった人に応援されるような選手になります」
そう山口は最後の1年に意気込んでいる。
(文・写真=多田哲平)
▽令和5年度関東高校サッカー大会東京予選
令和5年度関東高校サッカー大会東京予選