履正社イレブン(写真=会田健司)

 さらに「ボールを持つところはみんな凄く上手いけど、守備が希薄」と攻撃面よりも守備面が課題と話す指揮官。「今日は中盤の隙間が空きすぎていた。去年のチームはそういうところも出来ていて、それを経験してきた選手もいるんだから」と平野監督が言うように、去年のチームのように中盤で相手に何もやらせないくらいの迫力はまだ今年は感じられない。プレミアWESTでもここまで7試合で失点数が20と多く、4失点以上の試合も3試合と大量失点の試合も目立つ。

 2ゴールの活躍をみせたMF10倉田竜雅(3年)や、3点に絡んだFW7宇都宮翔菜太(3年)に対しても「今日は中盤の子が硬かった。倉田も2点は取ったけどもっとボールに絡んで色んな事が出来る選手なのに。宇都宮もそう。何か怯えてしまって、本当は溜めを作れる選手たちで、ボールを握って支配したかったんだけど、握れなかったのは大いに反省点。

  ボールを握ること自体が目的ではないんだけど、考えないで無駄に蹴ってしまっているから人が動きなおす時間がなかった。攻守の切り替えのところで蹴ってしまって終わってしまって、パス&ゴー、パス&サポートの連続からのプレーが出来なかった。普段その練習をやっているのに、それが出来なかったのが残念」とダメ出しが止まらない。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
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