23連覇を達成した青森山田の正木昌宣監督

 6月5日、令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選が終了し、青森県代表は4戦40得点無失点(被シュート0)と圧倒的な強さで大会23連覇を達成した青森山田に。決勝戦は独特な緊張感の中、八戸学院光の粘り強い守備の前に前半こそ無得点だったが、後半2得点を決めて2-0で勝利し全国への切符を手にした。

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 青森山田を率いるのは、黒田剛前監督から引き継ぐ形で監督を任された正木昌宣監督。決勝戦後、正木監督は「本当に対戦相手の雰囲気が凄く、歴史を変えてやろうとか120%くらいの勢いで向かってくる。青森県がバカにされている傾向があるけど、全て見てくれている方ならば分かると思うけど、本当にこれは簡単な事ではないんです」と結果だけ見れば簡単に予選を突破しているように感じるが、この結果を青森県でほぼ四半世紀続けているのには、計り知れないプレッシャーと、そこに打ち勝つための〝良い準備”を続けている証だ。

 「本当にプライドを持って、プレーしてくれた選手には感謝しかありません」と4日間連戦を素晴らしい結果で戦い抜いた選手に感謝の言葉を口にした。

 青森山田の目標は全国制覇だ。全国に行っても「打倒青森山田‼」で、対戦相手は向かってくるだろう。そこを勝ち抜くためにも正木監督は、「やれる事をもっと増やしながら、"良い準備"をしていきます」と答えてくれた。初めて監督という立場で県大会を指揮し勝ち抜いた正木昌宜監督は、次は監督として初めて全国制覇を目指して行く。

 (文・写真=古部亮)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選