青森山田の2年生ムードメーカーDF小沼蒼珠(写真=古部亮)

 6月5日、令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選を4戦40得点無失点(被シュート0)と圧倒的な強さで大会23連覇を達成した、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 EAST所属の青森山田

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 今大会、チームで一際目立っていたのがDF3小沼蒼珠(2年)。試合前から人一倍大きな声でチームを鼓舞し、試合ではSBの位置からタイミングよく高い位置に顔を出し、チャンスメイクをしていたのが印象的だった。

 青森山田の正木昌宜監督も小沼の事を「DFラインの全てのポジションが出来て、攻撃参加にも迫力がある。またチームが困ってきた時に流れを変えられる貴重な選手」と評価する。

 三菱養和FC調布ジュニアユース出身で2021年U-15日本代表候補、2022年にU-16日本代表候補に選出経験のある小沼は青森山田への入学しか考えていなかったという。「日々の練習から緊張感を持ってサッカーが出来、気を抜いたらいつレギュラーを取られてもおかしく無い環境に身を置きたくて。それがあるのが青森山田なんじゃないかと思い、入学を決めました」。

 青森山田での現在の自身の役割について「怪我をしていた時もプレミアリーグに帯同させてもらったりして、ベンチでの振る舞い含めてチームを明るい方向に持っていくのが役割だと思っています。武器は後ろからの攻撃参加とヘディング、ロングスローです。試合出場した時は常にゴールを狙っています。今はDFだけど本当はFWがやりたいです!」と話す。

 夢は「日本代表になり、ワールドカップで優勝するメンバーに入る事!」。そのためもまずは、目の前にある自身の壁を乗り越えるため「日頃の練習から常に意識高く頑張っていきます!」と力強く答えてくれた。

 青森山田は、福島のJヴィレッジで同16日から19日にかけて行われる令和5年度東北高校サッカー大会でまずは大会連覇を目指す。

 (文・写真=古部亮)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選