ハードな試合を勝ち抜くうえで大きかったのは、3年ぶりに全国高校サッカー選手権大会に出場した昨冬の経験だ。李監督は「タイトルから遠ざかるとチーム全体が自信を喪失してしまう。指導者もスパイラルに入ってしまう。だからこそ去年取れたのは大きかったですね。それを今年も経験できた」とその影響を語る。

　昨年度はFW塩貝健人、守備の要であるDF鷹取駿也というタレントもいた。とりわけ絶対エースの塩貝は強烈だった。「塩貝はね、20分くらい早く来てボールを蹴ったり、自分のためには労を惜しまない奴なんですよ。だけどね、荷物を運んだり裏方の仕事も全部やる。今年の代は、先輩のそういうことを見ているんですよ」と李監督は続ける。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ（総体）東京予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ（総体）東京予選