川口修監督が「毎試合やりながら課題を改善していく力がある。ダメだったプレーをしっかり修正してレベルアップ出来ている」と今年のチーム評価した通り、高田も課題と向き合いひとつずつ改善してきたのだろう。

　そして今年は静学の背番号10を背負っている高田。「特にこだわりはないんですが10番をつけることになって、やっぱりちょっと重いんで(笑)。気負い過ぎずにやろうと思っていても、どうしても気負ってしまう部分はありました。気にならないぐらい試合をやらないと慣れないです(笑)。さすがにもう慣れましたけど、最初はちょっときつかったですね」と伝統の10番を背負う重圧に最初は苦しみながらも、もうすっかり慣れた様子だ。

　「パスでチャンスを作りつつ、急ぎ過ぎないでゲームをコントロールできるプレイヤーになりたい」と試合中に見せる戦う姿とは打って変わり、ピッチを離れればおっとりした口調で、名前の"優"が表すように優しく話す静学の背番号10。

　プロへの道についても「もちろん行きたいですが、今の身体も考えると自分的には大学に行ってから」と高田らしい返答。

　着実に一歩ずつ歩みを進める10番の成長に今後も注目だ。

　(文・写真＝会田健司)

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