興國の六車拓也監督(写真=会田健司)

 6月25日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2023 関西1部第8節が行われ、六車拓也新監督を迎えた興國(大阪)はセレッソ大阪U-18(大阪)と対戦し、惜しくも0-2で敗れた。

 試合後、六車監督は「個人的には色んな選手の成長が見れたので面白い試合になりました」と昨年まで所属していたC大阪U-18の選手たちの成長を喜びながらも、「やっぱり興國の選手の力をもっと引き出してあげたかったので悔しいですね。今回の目的としては自分のコンセプトを選手たちに伝える中で、自分から主体的にやるという事を狙いとしてやっていましたが、思ったより勇敢じゃなかったのでもう少し勇敢にやって欲しかったです」と試合を振り返り、選手たちの力を引き出せなかったことを悔やんだ。

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 そして「彼らが今までずっとやってきた事を大事にしながら、最後は彼らがトップに行くところからの逆算をして、今までよりもより個人のところにフォーカスしていこうと思っています。そういう意味では、失敗が良かったという訳ではないんですが、課題が明確になった試合になったので、これをキッカケにしたい」とコメントし、「やっぱり技術を大事にしているクラブなので、そういう目線で2年間やらせていただいて僕も凄く勉強になりました」と古巣のセレッソ大阪というクラブにも感謝の言葉を口にした。

 監督就任については「色んな方から連絡を頂いて、"なんで?"と沢山聞かれたので、サッカー部としてもう一歩前に進むためにポジティブな変化なのでと説明させていただいていました。もう2日ぐらい電話が鳴りやまないくらいの反響でした(笑)。改めて(興國が)凄く注目度が大きな組織なんだなと思いましたね」と反響の大きさに驚かされたと語った。

 そして「基本的に今いる選手を引き上げてあげるというところは指導者としてのスタンスは変わらないです。そして育成年代なので、彼らがプレイヤーとしても人間としても成長できるようにしたい。また生徒もいっぱいいる学校なので、みんなに応援されるような選手になって欲しいと思っています」と意気込みを語った。

 (文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2023 関西1部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2023 関西1部